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ゴルフのバンカーのレーキは中?外?|置き場所の正解・ならしのマナーと時短術

「レーキは中に置く?外に置く?」は、初心者がよく迷うテーマです。まず最優先はコース(委員会)の指示。掲示やスコアカードに置き場所の指定があれば必ず従います。そのうえで、特に指定がない場合は、外に平行に寝かせるのが実務上の無難解です。本記事では、置き場所の理屈と具体手順ならしのマナー時短のコツまでをテキストだけで整理します。

まず結論|指示がなければ「外・平行・低い側」

掲示がなければ、次の3ポイントを基本にします。

  • 外:レーキはバンカーの外に置く(コース保全・進行の観点で無難)。
  • 平行:バンカーの縁に沿って平行寝かせる(転がる球への影響を最小化)。
  • 低い側:できれば出入り口の低い側、ボールが集まりにくい位置にそっと置く。

※コースによっては「中に置く」運用を指定している場合もあります。その際は指示が最優先です。

中と外、それぞれのメリット・デメリット

置き場所は「どちらが絶対」ではなく現場の事情次第。判断の目安を知っておくと迷いません。

  • 外に置く
    メリット: 次組が取りやすい/自分や同伴者のスタンス・スイングの邪魔になりにくい/砂面を“人工物”で複雑にしない。
    デメリット: 傾斜によっては外に転がる球がレーキで止まる可能性がある(置き方に配慮)。
  • 中に置く(コース指定がある場合)
    メリット: 外の球の転がりには干渉しにくい/芝の刈り込みラインを妨げにくい。
    デメリット: 自分や次のプレーヤーのスタンス・スイングに干渉しやすく、取りに行く動作で進行が遅れやすい

正しい置き方(指定なしの場合の手順)

  1. 打ち終えたら出口側へ移動しながら砂面をならす。
  2. 縁の外側、出入り口付近の低い側で止まる。
  3. レーキのヘッド(歯)は下向きにして、縁に沿って平行完全に寝かせる(立てかけない)。
  4. ボールが集まりやすいグリーン方向の落ちどまりラインからは少し外す。

芝の上に置くときは、リップ(縁)の真上や通路の真ん中を避けると安全です。

ならし(raking)のマナーとコツ

ならしはコース保全後続への配慮につながる基本所作。過不足なく、素早く行いましょう。

  • 入る前にクラブは複数本持参(戻り取りを減らす)。
  • 自分の足跡・ショット跡→同伴者の跡→周辺の順で、必要最小限ならす。
  • 出口に向かいながら後ろ歩きでならすと効率的。
  • 自分のライを改善する目的で砂を動かすのはNG。保全目的のならしに留める。
  • 最後にレーキを所定位置へ(前章の手順)。

OK/NG早見表

行為OK/NGポイント
外に平行に寝かせて置くOK指示なしなら基本はこれ。置く位置は低い側・導線外
リップ(縁)に立てかけるNG転倒・落下で球の動きに影響/安全面のリスク
通路やカート走行ライン上に置くNGつまずき/機械の妨げ。導線を外す
中に置く(コース指定あり)OK指定が最優先。スタンス・スイングの邪魔にならない位置に
ボールが集まりやすい方向の“落ちどまり”に置くNG球の自然な転がりを止めやすい→少し外す

プレーファスト(時短)の小ワザ

  • 入場前に次の候補クラブを2本以上持つ(往復をなくす)。
  • 打つ→ならす→レーキを置く→前進までを一連動作にする。
  • 同伴者が打てる状況なら交代でならす(待ち時間を活用)。

よくある質問(FAQ)

Q. コースの掲示は「中に置く」。でも邪魔になりそう…
A. 掲示が最優先です。中に置く指定なら、邪魔にならない位置(バンカー壁から少し離す・低い側)で寝かせて置きましょう。
Q. レーキに触れて止まった球はどうする?
A. レーキは通常動かせる障害物です。まずレーキを取り除きます。球が動いたら無罰で元の位置にリプレースします。
Q. どの向きに置くのが正解?
A. 基本は縁に沿って平行完全に寝かせること。立てかけたり、芝の刈り込みや導線を妨げる置き方は避けます。
Q. ならしはどこまでやる?
A. 自分と同伴者の跡を中心に、必要最小限でOK。長時間の“完璧ならし”は進行を遅らせます。


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