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雨の翌日のコース攻略|遅いグリーン・重いバンカー・ノーロールに強くなる実戦手順

  • 2025年12月3日
  • 2025年12月3日
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雨の翌日は、グリーン速度・フェアウェイの転がり・バンカーの硬さが通常日と大きく変わります。
本記事は、朝露〜日中乾きかけまでの変化を前提に、番手選び・落とし所・打ち分けの型と、テンポラリーウォーター埋まり込みなどのルール対応をまとめた“当日用の台本”です。まずは被害最小、次に加点です。

まず結論(30秒サマリー)

  • グリーン:朝は遅い/重い→昼にムラ速タッチ優先上りを残す配置(手前から)。
  • ティーショット:ノーロール前提でキャリー重視。危険側に水が残る日は番手or狙いを保守
  • アプローチ:濡れ芝は滑りやすい転がし基準+低めの落とし所に変更(花道活用)。
  • バンカー:濡れ砂=コンパクト/開きすぎない/打点近め。重い日は球寄りに入れる(砂厚を薄く)。
  • ルール:テンポラリーウォーター無罰救済埋まり込み無罰(砂地を除く)。ローカルのプレファードライは掲示に従う。

雨の翌日に“何が変わる”か(30秒チェック)

  • グリーン:朝露・含水で遅い→日中は場所により乾きムラ。段上は速く、日陰は遅い。
  • フェアウェイ:ランが出ない(ほぼノーロール)。泥付きボールの影響で曲がりが読みにくい。
  • ラフ:濡れて重い。フェースが負けて左に出やすい(右打ち)。
  • バンカー:硬く重い。普段の“ふわっと開く”が通用しにくい。

ティーショット:キャリー基準に組み替える

  • 狙い:普段より1クラブ短い“落ちどころ”に着地してもOK(ランが出ない)。
  • 番手:危険側(池/OB)に水が残る日は、3W/UT安全サイドを広く使う(狭いホールの戦略)。
  • 風×湿度:湿った空気&柔らかい面=キャリー不足になりやすい→+1番手を早めに検討。

セカンド/アプローチ:低め・短い着地点に差し替え

  • 転がし基準:濡れ芝は滑りやすいので、上げて止める発想を一度捨てるチップ&ランを基準に。
  • 落とし所:普段のエッジ+2歩 → +1歩へ手前補正(面が重い分、球足が伸びにくい)。
  • 泥付き(マッドボール):曲がりが不安定安全サイドに大きめの逃げを取り、強い曲げは封印。
  • ウェッジの滑り:フェースとボールの間に水が残るとスピンが減る→“予想より転がる”を前提にクラブ選択(距離マップの備考に雨補正を追記)。

グリーン:タッチ最優先、上りに変換する

  • 朝:遅い前提。距離感→最後にラインの順で決める(距離感の整え方)。
  • 日中:乾きムラで“場所で速さが変わる”。段上は速く、日陰や低地は遅い→“上りを残す”配置で均す。
  • カップ周り:雨の翌日は縁が弱い→30〜50cmの“死に場所”設定を徹底。

バンカー:濡れ砂=コンパクト&開きすぎない

  • クラブ/フェース:普段よりフェースは開きすぎないバンスは使いすぎない(跳ねやすい)。
  • 入れ方:砂が重い日はボール寄り(薄め)にエントリー。振り幅は小さく/ヘッドスピードは落とさない
  • ライが最悪:顎が高い&濡れ砂で出ない予感→横出しで被害最小(横出しの考え方は林と同じ発想)。

ルール運用:雨の翌日に出会いやすいケース

  • テンポラリーウォーター(無罰救済):スタンス・球が水に触れる/水がしみ出すなら無罰救済可。救済の基本を参照。
  • 埋まり込み(無罰):自分の打球で地面にめり込んだ球は、一般区域(フェアウェイやラフの芝地、ただし砂地を除く)で無罰救済が可能。
  • プレファードライ:掲示が出る場合はローカルルール優先(範囲・置ける距離を確認)。

時間帯別の微調整(朝→昼→夕)

  • 朝(露・重い):全体に+1番手寄り/パットは強気で。
  • 昼(乾きムラ):段上速い×日陰遅い”を頭に、落とし所を可変に。
  • 夕(表面乾く):ティーショットに少しランが戻る→危険側が近いなら狙いを保守に。

OK/NG早見表(雨の翌日編)

行動OK/NGポイント
キャリー重視で番手を上げるOKノーロール前提。危険側を越えない設計で
落とし所を手前に(エッジ+1歩)OK濡れ芝は滑るが球足は伸びにくい
濡れ砂でフェースを開きすぎるNG重い砂は開きすぎNG。薄めに入れる
マッドボールで攻めの曲げ球NG曲がりが読みにくい。安全サイド固定
水たまりを無視して続行NGテンポラリーウォーターは無罰救済を活用

現場の60秒フロー

  1. 10秒:朝露/水溜り/濡れ砂の有無を初見チェック。
  2. 15秒:狙い=キャリー基準。危険側に水が残れば番手or狙いを保守
  3. 15秒:アプローチは転がし優先に切替、落とし所=エッジ+1歩目安。
  4. 10秒:バンカーはコンパクト/開きすぎない/薄めに入れる
  5. 10秒:救済が使えるかを確認(テンポラリーウォーター/埋まり込み)。

よくある質問(FAQ)

Q. 朝のグリーンはどれくらい“遅い”想定?
A. 体感で1〜2m分強めのつもりで。まず距離感、最後にラインを微調整します。
Q. マッドボールはどう狙う?
A. 曲がりが読みにくいのでセンター+安全サイド。強いドロー/フェードは封印し、面に対して直線的に。
Q. 埋まり込みの救済はラフでも取れますか?
A. はい。一般区域(フェアウェイ/ラフなど)での自球の埋まり込み無罰救済(ただし砂地の一般区域は除外)。
Q. テンポラリーウォーターの判定が微妙です。
A. スタンスや球が水に触れる/しみ出すなら該当。迷えば同伴者と確認し、無罰救済を検討します。
Q. 雨の“当日”との違いは?
A. 当日は全面重い/遅いが、翌日は乾きムラが出やすいのが違い。時間帯で速さが変わる点に注意です(詳細は雨の日の戦略)。