前日〜当日にかけての雨・台風・警報・雷・交通機関の乱れ。
本記事は、中止/延期の判断基準、時間軸での段取り、コース/同伴者への連絡テンプレ、費用とキャンセル料の考え方までを“現場で迷わない台本”としてまとめました。コースのローカル規定が最優先なので、判断と連絡は早め・具体的に行いましょう。
目次
まず結論(30秒サマリー)
- 安全最優先:雷注意報/警報、強風・台風接近、路面/凍結、公共交通の運休は原則延期のサイン。
- コース規定を最優先:キャンセル料やスタート変更はコースの掲示・約款が基準。前日〜当日朝の電話確認をルール化。
- 二段構え:延期案(日付候補)と強行案(スタート遅らせ/ハーフ/スルー)を同時に用意して、全員合意の上で決定。
- 連絡は一本化:幹事が定型文で「コース→同伴者→送迎(クラブバス/タクシー)」の順に連絡。時間を区切って再判断。
- 費用:キャンセル料や不泊扱いはコース規定次第。証跡(警報・運休・連絡履歴)を残すと交渉がスムーズ。
悪天候「中止/延期」の判断基準(実務)
- 雷(落雷の危険):ゴルフは中断・避難が原則。雷鳴・稲光・サイレン→躊躇なく中止/延期。
- 台風・暴風:倒木/飛来物の危険、クラブバス運行停止→延期が基本。
- 大雨・警報:排水が悪いコースや川沿いは欠航リスク大。前日段階でコースに可否・グリーン保護規定を確認。
- 交通機関の運休:主要路線の計画運休/長時間遅延は延期のサイン(代替の安全確保が難しい)。
- 高温/低温・凍結:熱中症警戒/霜・凍結によるクローズ/スルー運営あり。凍結時の対策参照。
- 小雨・弱風:装備とマネジメントで対応可能(雨の日の戦略)。ただし雷/突風切替の兆候に注意。
最終判断はコース・当日の現地判断に従います(クローズ/スタート遅延/ハーフ営業など)。
前日〜当日「時間軸」の段取り
| タイミング | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 前々日〜前日昼 | 予報チェック/コース規定の確認(HP/予約票) | キャンセル料発生の境目・スタート変更可否・クラブバス運行の有無 |
| 前日17–19時 | コースへ可否を一次確認/同伴者へ「方針連絡①」 | 延期/強行の判断軸と、当朝の再判断時刻を共有 |
| 当日 出発2–3時間前 | 二次確認(コース)/「方針連絡②」 | スタート遅らせ/ハーフ/中止のいずれかに確定 |
| 当日 移動中 | 運休/遅延が出た場合の切替連絡 | クラブバス→タクシー/相乗り、もしくは延期へ |
| プレー中 | 雷・豪雨・強風で中断→中止/ハーフ成立へ | コースの避難指示・運営方針に従う |
連絡テンプレ(コース/同伴者/送迎)
1) コースへの連絡(電話)
当日朝の確認・相談(コピペ台本)
おはようございます。〇月〇日 △時△分スタート、予約代表の□□です。現地の風雨/雷・コースの運営状況(クローズ/スタート遅延/ハーフ営業)を教えてください。可能であれば、スタートを△分遅らせる・ハーフ希望・日程変更(候補:〇/〇・〇/〇)も併せて相談したいです。
2) 同伴者への連絡(グループメッセージ)
方針連絡①(前日18–20時の一次連絡)
【明日の方針】〇/〇(〇)△時△分@□□CC・現地は小雨/強風予報 → まずは通常集合で進めます・当日朝△時に再判断(コース状況×交通)→変更あればすぐ連絡・代替案:①スタート△分遅らせ ②ハーフ ③延期(候補:〇/〇 or 〇/〇)持ち物:レイン上/替えグローブ/タオル多め/着替え
方針連絡②(当日朝の確定連絡:中止/遅らせ/強行)
【最終方針】本日の□□CC・コース回答:〇〇(例:強風のためスタート30分遅らせ可)・集合:駅△時 or クラブバス△時(1本前目安)・持ち物:雨具軽装、シューズ、着替え※雷/強雨に変わる場合は現地判断で中断→ハーフ成立に切替
延期連絡(日程候補セット)
【延期のお願い】安全最優先で本日は見合わせます。候補日:①〇/〇(〇)②〇/〇(〇)③〇/〇(〇)各自、NG日を返信ください。確定次第、再予約します。
3) 送迎(クラブバス/タクシー)
バス→タクシー切替の連絡
駅のクラブバスが運休/満席のため、△:△発でタクシーに切り替えます(相乗り可)。到着は△:△見込み。コース側へ到着遅れを共有済みです。
費用とキャンセル料の考え方
- 最優先はコース規定:いつから何%・当日扱い・悪天候時の特例など、予約時の約款/掲示を確認。
- 悪天候特例:雷・クローズ・公共交通の計画運休時に免除/日程変更可とするコースもあります(証跡を残す)。
- 精算方式:代表者一括/各自現地などで扱いが変わるため、事前決済の有無も含めて確認。
宅配やレンタル等のオプションを予約している場合は、発送・受取の見直しも忘れずに。
代替案(強行ではなく“被害最小”)
- スタートを遅らせる:雷雲通過/雨雲が切れる時間帯へ。
- ハーフ(9H)/スルー:天候窓に合わせて成立を優先。
- 組替え:遅延者がいる場合は後続へスライド。
OK/NG早見表
| 行動 | OK/NG | 理由 |
|---|---|---|
| 雷/暴風/運休=原則延期に切替 | OK | 安全最優先・事故防止 |
| コース規定の事前確認→証跡を残す | OK | 費用・手戻りを防ぐ |
| 幹事が定型文で一括連絡 | OK | 誤解・連絡漏れを減らす |
| 判断を先延ばしにして当日現地で揉める | NG | 費用・時間・安全のリスク |
| 小雨でも無装備で強行 | NG | 体調悪化・進行遅延 |
現場の60秒フロー
- 10秒:危険要素(雷/暴風/運休)有無で延期基調かを判定。
- 15秒:コースへ可否・運営(遅らせ/ハーフ/クローズ)を確認。
- 15秒:同伴へ方針テンプレ送信(再判断の時刻も明記)。
- 10秒:送迎(バス/タクシー)を確保、代替も準備。
- 10秒:最終決定→証跡を保存(スクショ/通話メモ)。
チェックリスト(幹事用)
- [ ] コース規定(キャンセル・遅らせ・ハーフ)の確認
- [ ] 前日18–20時:一次判断→「方針①」送信
- [ ] 当日朝:コース二次確認→「方針②」確定連絡
- [ ] 送迎:クラブバス運行/代替タクシー手配
- [ ] 証跡:警報/運休/連絡履歴の保存
- [ ] 代替日候補の用意(2–3案)
よくある質問(FAQ)
- Q. 雨予報だけでキャンセルは早い?
- A. 小雨は装備で対応可。雨の日の戦略を参考に。雷/暴風/交通運休は延期が基本です。
- Q. キャンセル料はいつから?
- A. コース規定次第です。予約票/公式掲示を確認し、前日電話で再確認しましょう。
- Q. 電車遅延で間に合いません。
- A. コースへ即連絡し、スタート遅らせ/組替え/タクシー切替を相談。電車・公共交通で行くゴルフ参照。
- Q. 当日、途中で豪雨になったら?
- A. コースの指示に従い中断。成立(ハーフ/スルー)や安全に配慮して判断します。
- Q. 参加者への説明が難しい。
- A. 本文のテンプレをそのまま使い、再判断の時刻と代替案を必ずセットで提示しましょう。