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ダブルペリアとは|計算方法・隠しホール・上限と新ペリアとの違い

ダブルペリアは、コンペ当日の18ホール結果から「一日限定のハンディキャップ(HDCP)」を作り、ネットスコア(グロス−HDCP)で順位を決める集計方法です。隠しホール(公表されない対象ホール)のスコアを使うため、表彰式まで結果が分かりにくく、初心者も上級者も同じ土俵で楽しみやすいのが特徴です。

一方で、コンペ案内に「ダブルペリア」「新ペリア」「Wパーカット」「HDCP上限36」などの表記が並ぶと、初心者は混乱しがち。この記事では、計算の仕組み・よくある追加ルール(上限)・当日の確認手順まで、現場で迷わない形にまとめます。

ダブルペリアとは

30秒で要点

  • ダブルペリアは、当日のスコアから一時的なHDCPを算出し、ネットスコアで順位を決める方式。
  • 隠しホールは12ホール(OUT6+IN6)を使うのが一般的。
  • よくある計算式:(隠しホール合計×1.5 − コースパー)×0.8
  • 勝敗に影響しやすい追加ルールは2つ:打数上限(ダブルパーカット等)HDCP上限(例:36)

「新ペリア」との関係(呼び方の違い)

日本のコンペでは、「ダブルペリア=新ペリア」として同じ内容を指すことが多いです。案内の表記が「新ペリア」でも「ダブルペリア」でも、まずは隠しホール数(12)・計算式・上限ルールを確認すれば迷いません。

ペリアとの違い(運要素の強さ)

  • ペリア:隠しホールが6ホール。運の要素が強くなりやすい
  • ダブルペリア(新ペリア):隠しホールが12ホール。6ホールより偏りが出にくい

ペリアと新ペリアの基本は、既存記事で整理されています(計算式の確認にも使えます)。


隠しホールの決め方(12ホール)

隠しホールは、OUT(前半9)とIN(後半9)からそれぞれ6ホール、合計12ホールを採用するのが一般的です。

よくある「選び方」

  • OUT6ホール+IN6ホール
  • パー合計が48になるように設定(OUT24+IN24)
  • 内訳の例:各ハーフで「パー3×1、パー5×1、パー4×4」

プレーヤーが知る必要があること
隠しホールは「当日まで分からない」前提です。隠しホール当てを狙うより、どのホールも極端な大叩きをしないほうが結果的に強いです(上限ルールが入ると特に)。


ダブルペリアの計算方法

基本の計算式

代表的な計算式は次のとおりです。

  • HDCP = (隠しホール合計×1.5 − コースパー)×0.8
  • ネット = グロス − HDCP

暗算しやすい「覚え方」

パー72のコースが多いので、次の形で覚えると早いです。

  • HDCP = (隠しホール合計 − 48)×1.2(パー72換算)

※上は同じ式を整理したものです(小数点処理はコンペ次第)。

計算例(イメージが掴める)

例:パー72のコース、隠し12ホールの合計が70だった場合

  1. 70×1.5=105
  2. 105−72=33
  3. 33×0.8=26.4 → HDCP 26.4
  4. グロスが95なら、ネットは 95−26.4=68.6

小数点の扱い(ここがズレやすい)

HDCPが小数点になることが多いので、小数点以下をどう処理するかは事前に確認しておくと安心です。

  • 例:四捨五入/切り捨て/小数1桁まで残す

最も揉めないのは、ゴルフ場の集計システムに合わせることです。


上限ルール(Wパーカット・HDCP上限36)

ダブルペリアは「上限ルール」が入ると結果が大きく変わります。案内に次の表記があれば要チェックです。

打数上限(ダブルパーカット等)

ダブルパーカットは「各ホールでどれだけ叩いても、計算に使うスコアはパー×2までにする」という考え方です。

ホールパー実スコア計算に使うスコア(ダブルパーカット)
パー3386
パー44108
パー551310

このルールがあると「一発大叩きでHDCPを巨大化させる」動きは効きにくくなり、大崩れしない人が上位に来やすい傾向になります。

HDCP上限(例:36)

HDCP上限36は、計算上のHDCPが40になっても、適用するのは36まで、という意味です。初心者が多いコンペでは「上限なし」にする場合もあります。


当日に参加者がやること(実務手順)

プレーヤー側は「計算をする」より、案内の条件を確認して、スコアを正確に提出することが最重要です。

スタート前:確認するのはこの4つ

  • □ 集計方式:ダブルペリア(新ペリア)で確定か
  • □ 打数上限:ダブルパーカット/トリプルパーカット/上限なし
  • □ HDCP上限:36などの上限があるか
  • □ 小数点処理:四捨五入/切り捨て/小数1桁

ラウンド中:勝ちやすい人の共通点

  • 大叩きの回数を減らす(隠しホールに入る確率が高い)
  • 得意不得意より、安全に前へ進める選択が効く
  • OBやロストが絡みやすい日は、刻む番手で被害を小さくする

「大叩きしそうなホールでどうするか」まで含めた考え方は、こちらも相性がいいです。

提出前:スコアカードでやりがちなミス

  • 記入漏れ(1ホールでも抜けると集計が止まる)
  • 同伴者のスコアを書き間違える(読み間違い・転記ミス)
  • OKパットの扱いが人によって違う(運用しているなら事前統一が必須)

OK/NG早見表

場面OKNG代替(迷ったら)
案内に「Wパーカット」「HDCP上限36」表記があるスタート前に条件を確認する知らずにプレーして後で不満になる受付・幹事に一言で確認
計算が難しくて不安スコアを正確に書いて提出隠しホールを当てにいって崩す「大叩きしない」が最優先
大叩きしそうなホール刻んで被害を小さくする一発逆転を狙ってOBを重ねる安全に前へ進める選択
スコア記入(同伴者の分)ホールごとに声出しで確認後でまとめて書く都度確認して転記
小数点の扱いゴルフ場の集計に合わせる自己流で切り捨て/四捨五入を決める「集計は場側に合わせます」

当日の確認フロー(30秒)

  1. 方式:ダブルペリア(新ペリア)で確定?
  2. 打数上限:ダブルパーカット?上限なし?
  3. HDCP上限:36などの上限あり?
  4. 小数点:四捨五入?切り捨て?
  5. 迷ったら:ゴルフ場の集計に合わせる(これが一番揉めない)

確認の言い方(台本)
「今日のダブルペリア、打数上限とHDCP上限、小数点処理はどうなっていますか?」

幹事・上司・初対面の相手に聞くのが気まずい場面の言い回しは、下の記事にもまとまっています。


チェックリスト

  • □ ダブルペリア(新ペリア)であることを確認した
  • □ 打数上限(ダブルパーカット等)を確認した
  • □ HDCP上限(36等)を確認した
  • □ 小数点以下の処理を確認した
  • □ スコア記入はホールごとに声出し確認する
  • □ 大叩きしそうなホールは刻んで被害を小さくする

よくある質問

Q. ダブルペリアと新ペリアは別物ですか?

コンペ案内では「ダブルペリア(新ペリア)」のように同じ意味で使われることが多いです。違いよりも、隠しホール数(12)・計算式・上限ルール(打数/HDCP)を確認すると迷いません。

Q. 隠しホールはどうやって選ばれますか?

一般的にはOUTとINからそれぞれ6ホール、合計12ホールを使います(パー合計が48になるように設定されることが多いです)。どのホールかはプレーヤーには事前に公表されません。

Q. 計算式はこれで合っていますか?

代表的には「(隠しホール合計×1.5 − コースパー)×0.8」です。ただし、上限(打数/HDCP)や小数点処理のルールが加わることがあるため、最終的にはコンペ要項に合わせてください。

Q. 「Wパーカット」って何ですか?

各ホールのスコアがパーの2倍を超えた場合、ハンディ計算に使うスコアは2倍までにする、という上限ルールです(例:パー4で10打でも計算上は8)。

Q. 「HDCP上限36」はどう影響しますか?

計算上のHDCPが40になっても、適用は36まで、という意味です。上限があると、極端な大叩きでネットを大きく下げる動きは効きにくくなります。

Q. 小数点は四捨五入ですか?

コンペによって異なります。四捨五入・切り捨て・小数1桁まで残す運用があります。最も揉めないのは、ゴルフ場の集計に合わせることです。

Q. ダブルペリアで上位に来やすい人の特徴は?

隠しホールが12あるため、大叩きが入る確率が高くなります。上位に来やすいのは「バーディ量産」より「大叩きを減らす」タイプです。危ないホールは刻んで被害を小さくするのが堅実です。

Q. 自分で計算しないといけませんか?

多くのコンペではゴルフ場側が集計してくれます。参加者側は、スコアの記入漏れや転記ミスを防ぐことに集中すれば十分です。