フェードボールの打ち方アイキャッチ

フェードボールの打ち方|安定したコントロールショットでスコアメイクを有利に

ゴルフスイングでフェードボールを打つ技術を身につけると、左右のドッグレッグや強風などの状況で有利にショットをコントロールできます。
フェードはボールが空中で左から右へ穏やかに曲がっていく弾道。
スライスのように大きく曲がりすぎず、あくまでイメージ通りに曲がる分、安定度と使い勝手の良さがあります。

本記事では、フェードボールの打ち方の基本や、ミスを回避するためのポイントを紹介します。
狙ったところに落とすコントロールショットを身につけて、ラウンドをより戦略的に進めましょう!

1. フェードボールとは?スライスとの違い

フェードは、ボールが空中で左から右へ穏やかに曲がる弾道を指します(右打ちの場合)。
これに対してスライスは、同じく左から右への弾道ですが、大きく曲がりすぎてしまう状態が多いです。

フェードは意図的にコントロールされた軽いカーブで、落下地点を予測しやすいのが特徴。一方スライスはミスショットの一種とされ、強い曲がりが意図せず起こってしまうという点で異なります。

2. フェードを打つメリット

フェードボールが打てると以下のような利点があります。

  • 左右ドッグレッグの戦略性:
    – 右ドッグレッグのコースでフェードを活かせば、コーナーを狙いやすい。
  • 風に対抗しやすい:
    – 風が左から右に吹いているとき、フェードで自然な曲がりを活かせる。
  • 安定感:
    – ドローと比べるとランが少なく、グリーン上で止まりやすい弾道になるケースも多い。
  • ミスの範囲が小さい:
    – 意図したフェードが多少強くなっても大スライスになることは少ない。

3. フェードボールの基本的な構え方

フェードを打つためには、アドレスの向きとフェースの向きを意識的に変える必要があります。

  • スタンス:
    – ターゲットに対してやや左向き(オープンスタンス)に立つ。
    – ボール位置は通常よりボール1個分左足寄りに置く。(右打ちの場合)
  • フェース:
    – 目標方向またはわずかに左に向けて構えることが多い。
    – スタンスが左向きでも、フェースは「やや左」か目標方向を指す。
  • グリップ:
    – 普段よりややウィークグリップにするゴルファーもいる。
    – フェイスが返りすぎないように調整。

あくまで「身体(スタンス)は左を向き」「フェースはやや目標~わずか左」に合わせることで、インパクト時に自然と左から右へ飛ぶ軌道が作られます。

4. スイングのポイントとコツ

フェードボールを打つときのスイングにはいくつかの注意点があります。

  • アウトサイドイン軌道を意識:
    – 軽いアウトサイドインの軌道でボールを捉える。
    – ただし、極端なアウトサイドインになりすぎると強いスライスになるので注意。
  • ヘッドの返しを抑える:
    – インパクト後に過剰に手首を返すとドローになりやすい。
    自然なフェースローテーションで「返しすぎない」イメージ。
  • 体幹主導で回転:
    – 腕だけで操作しようとするとフェースコントロールが難しい。
    – 下半身リードで体幹の回転を活かし、腕は“フォロー役”として合わせる感覚。
  • 球を押し出すイメージ:
    – 左足寄りボール位置の場合、インパクトで多少アッパー傾向になりやすい。
    – 左方向に出してから右に曲がるフェードをイメージ。

5. ミスショットを防ぐために

フェードを狙う中で出やすいミスショットや対処法を整理します。

  • プッシュスライス:
    – インパクトでフェースが開きすぎ、右に飛び出してさらに右へ曲がる
    – フェースを目標に向けすぎているか、グリップが弱すぎる場合が原因。
    – ややストロングよりに変えるか、フェースをもう少し閉じて構える。
  • 引っ掛け(Pull):
    – 左に打ち出して強いフックやストレートに左へ飛んでしまう。
    – スタンスが開きすぎたり、フェースが被りすぎる。
    – 目標に対してフェースをやや左向きにしているつもりが、実際は極端に左向きになっている可能性をチェック。
  • 球が上がらないor低い:
    – ハンドファーストやアッパーブローを意識しすぎて、フェースが開かずロフトが足りていない。
    – ボール位置を少し左足寄りに戻すか、ロフトが適度にあるクラブを選ぶ。

まとめ

フェードボールは、狙い通りにコントロールできればゴルフの戦略を大きく広げる重要なショットです。

  • スタンス:身体は左を向き、フェースは目標かやや左
  • スイング軌道:軽いアウトサイドインを意識し、腕だけでなく体幹の回転で打つ
  • フェースローテーション:返しすぎを避け、意図的にやや開き気味をキープ
  • ミス:プッシュスライスや引っ掛けが出たら、グリップやフェース向きを再チェック

最初は強いスライスになったり、思い通りの曲がり幅が出ないかもしれませんが、練習で角度やタイミングを掴めばフェードを自在に操れるようになります。
ぜひ練習場で色々試しながら、自分の弾道をコントロールする楽しさを味わってみてください!

よくある質問(FAQ)

Q1. フェードを打つと飛距離が落ちるのは本当?

A.
一般的にドローよりフェードのほうがスピン量が増え、ランが少ないため、若干飛距離が抑えられる傾向があります。
しかし、正しく当たればそこまで大きな差ではないので、コントロールや安定性を重視するなら十分なメリットがあります。

Q2. グリップをウィークにすればフェードになりますか?

A.
ウィークグリップはフェースが返りにくいので、フェードが打ちやすくなる一要素です。しかし、スイング軌道やスタンスも含めた総合的な調整が必要。
グリップだけ変えても腕で強引に返してしまえばフェードにはならないことが多いです。

Q3. フェードを打ちたくてもスライスが多くなってしまう…。対処法は?

A.
スライスはフェースが大きく開くことで発生。

  • スタンスの向きやフェースの向きが、想定以上に左や開きになっていないか確認
  • 切り返しで外側からクラブが来すぎていないか

この辺りを調整し、「軽いアウトサイドイン軌道」を掴むとスライスが程よいフェードに変わっていきます。

Q4. ドライバー以外でもフェードを打つコツは同じ?

A.
基本的な考え方は同じです。
アイアンでもフェアウェイウッドでも、スタンスを左向きにし、フェースを目標方向に向け、軽いアウトサイドイン軌道を描けばフェードが打てます。
クラブごとに打ち出し角やロフトが違うため、練習でフィーリングを掴むことが大切です。

Q5. 初心者がフェードを練習するメリットは?

A.
フェードを打てるようになると、スライスが出やすい初心者でも「コントロールされた曲がり」へ矯正しやすい点が大きなメリット。
意図的に曲げる技術が身に付き、ミスを小さく抑えることが可能になります。
無理にドローを狙うより、まずはフェードで安定性を求める初心者も少なくありません。

フェードボールはコース攻略を強力にサポートしてくれるショット。
スイング軌道とフェースコントロールを上達させ、穏やかな左→右の弾道を身に付ければ、狙い所が広がりスコアメイクが楽しくなるはずです。
ぜひ練習場で試行錯誤して、自分のフェードスタイルを確立しましょう!

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