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スコアカードの見方|記載情報や記号の意味をやさしく解説

いまはカートのタブレットに打数だけ入力する運用が主流ですが、スコアカードの基本は変わりません。この記事では、カードに印刷されている欄の意味と、タブレット入力との対応、そしてラウンドでよく見る記号をテキストだけで分かりやすく整理します。

まず全体像:スコアカードに載っている主な項目

スコアカードは、18ホールの台帳+コースの基本情報です。最初に全体像を掴むと、プレー中に迷いません。

  • HOLE(ホール番号):1〜9(OUT)/10〜18(IN)。
  • PAR:各ホールの標準打数(例:PAR 3/4/5)。
  • YARDAGE(距離):ティーごとのヤーデージ(Back/Regular/Ladies等)。
  • TEE COLOR(ティー色):黒・青・白・金・赤など。カードの横列に対応します。
  • HCP / SI(ハンディキャップ/ストロークインデックス):1〜18で難易度順。マッチプレーやネット計算で使う配分表
  • OUT / IN / TOTAL:前半9H・後半9H・合計。
  • PLAYER / MARKER(署名欄):プレーヤーと記録者(アテスト)。
  • LOCAL RULES(ローカルルール):コース固有の注意(修理地、カート道、動物被害等)。

ティー色・ヤーデージの読み方

まずどのティーから回るか(例:白ティー=Regular、赤ティー=Ladies)を決め、カードの該当行を使います。ヤーデージはティーマークからグリーン中心までのおおよその距離。風・気温・高低差で体感は変わるため、番手の基準として使い、最終判断は現地の状況に合わせます。

  • スコアカード:列=ホール番号/行=ティー色で距離を確認。
  • タブレット:ホールマップでフロント/センター/バックの残距離が見られることが多い。

PAR(標準打数)の意味と活用

PARは各ホールの“目安”の打数で、スコアの良し悪しはこの基準に対する増減で表します。PAR4で4打ならパー3打はバーディ5打はボギーという具合です。タブレット入力は基本的に打数のみなので、パーとの差分は自動で集計されることが多いですが、カードで見る感覚を持つとプレー中の戦略が立てやすくなります。

HCP / SI(ストロークインデックス)の意味

SIは1が最も難しいホール、18が最も易しいホールを示します。マッチプレーやネットスコアのハンディ配分に使います。例えば持ちハンディが18なら、SI1〜18の各ホールで1打のハンディが付き、ハンディ9ならSI1〜9に1打ずつ配分されます。普段のタブレット入力では打数だけ入れればOKですが、コンペ(新ペリア以外)やマッチではこの列が効いてきます。

OUT/IN/TOTALの見方

カードは一般にOUT(1〜9H)IN(10〜18H)で分かれ、各9Hの小計と18Hの合計が並びます。タブレットの合計値と照らし合わせて、ペース配分(例:前半+2、後半は±0で回す 等)の目標を持つとコース戦略が安定します。

よく使う「記号」の見方(早見表)

スコアカード自体に記号が印刷されることは少ないですが、メモや競技スコアの可視化でよく使われます。表記は媒体ごとに差がありますが、この記事では以下の統一ルールを推奨します。

記号意味例(PAR4)
パー4打
バーディ3打(−1)
イーグル2打(−2)
ボギー5打(+1)
ダブルボギー以上6打以上(+2〜)

※プロツアー中継や媒体では別表記(例:●=イーグル、■=ダブル)もあります。自分の記録では統一しておけばOKです。

タブレット入力との対応(打数のみでOK)

多くのコースでは、カートのタブレットに「打数だけ」入力すれば集計は自動です。パット数の入力欄がない運用が一般的なので、パターのデータを残したい人はメモ欄やスマホアプリで別管理にしましょう。ホールアウト後はタブレットのOUT/IN/TOTALがカードの小計と一致しているか、念のため目視確認を。

  • 入力:各ホールの打数のみ(OBやペナルティは自分で合算して打数へ反映)。
  • 確認:OUT・IN・TOTALの小計がカードと一致しているか。
  • パット数:タブレットには入れない(必要なら別記録)。

署名(アテスト)とローカルルール欄

競技やコンペでは、PLAYER(本人)MARKER(記録者)の署名が必要です。プレー後にホール別の打数を相互に読み合わせ、一致を確認してから署名します。ローカルルール欄には、そのコース固有の運用(修理地・動物被害・カート道・ドロップゾーンなど)が示されます。初めてのコースではスタート前に必ず目を通すのがおすすめです。

ラウンド中の「見方」の流れ(実践メモ)

“カードを見る→打つ→入力する”の順番を固定すると、現場で迷いません。以下は最短の運用例です。

  1. ティーに立つ前:ティー色の行でヤーデージを確認。風・高低差を見て番手仮決め。
  2. ショット後:タブレットのホール画面で打数をすぐ入力(後回しにしない)。
  3. グリーン上:次ホールのティーに向かう動線上で、前半・後半の小計を時々チェック。
  4. ホールアウト後:カードのOUT/IN/TOTALとタブレットの合計を照合し、必要なら署名。

よくある疑問(Q&A)

スコアカードに「HCP(SI)」があるのに、タブレット入力では使わないの?
普段のラウンドでは打数の入力だけで集計されるため直接は使いません。マッチプレーやネット順位付けではSIでハンディ配分を行うため、カードには印刷されています。
パット数を残したい。
タブレットに欄がないことが多いので、メモ欄やアプリで別記録に。例えば「各ホールの1打目がグリーンオンなら◎」など、自分の簡易記号で残すと便利です。
距離(ヤーデージ)と実際の番手が合わない。
標高・気温・風・ライで体感は変わります。カードの距離は目安として、タブレットの残距離や実際の打ち出し高さを合わせて判断しましょう。


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