リップアウトアイキャッチ

カップに蹴られるパットの原因と防ぐコツ(リップアウト)|強さ・入り方・転がりで減らす


狙った通りに打てたのに、カップの縁で「コツン」と蹴られる。いわゆるカップに蹴られる(リップアウト)は、メンタルに一番くるミスかもしれません。

ただ、毎回それが「運」かというと、そうでもありません。蹴られやすい日は共通して、強さ入り方(角度)転がり(順回転)のどこかが少しだけズレています。


「カップに蹴られる(リップアウト)」ってどんな現象?

カップに蹴られるのは、ボールがカップの縁(リップ)に当たり、中に落ちきらずに外へ出てしまう状態です。

  • 真っすぐでも起きる(特に強さが強いとき)
  • フック/スライスでも起きる(入り方が浅いとき)
  • 下り・速いグリーンほど起きやすい(スピードが出る)

蹴られる原因はだいたい3つ(+1つ)

原因起きやすい状況ラウンド中の修正
① 強さが少し強いフラット/下り、短い距離で「入れたい」気持ちが強い次は1段階だけ弱く。止めたいゾーンを先に決める
② 入り方(角度)が浅い切れるラインを薄く当てにいく/最後の1mを見落とす最後の1mでエントリーポイントを作り直す
③ 転がりが乱れているスキッド(滑り)/サイドスピン/芯を外すテンポ一定で緩めない。順回転を優先
+ カップ/縁の状態縁が欠けている、カップ周りが荒れている狙いを単純化(中心寄り)。弱い死に球を避ける

この中でいちばん多いのは、シンプルに「少し強い」です。縁に当たったときのスピードが大きいほど、蹴られやすくなります。


ラウンド中に効く:蹴られを減らす5ステップ

「読み直し」より、順番を固定するとブレが減ります。

  1. カップ周り1m:縁の欠け・荒れ・最後の傾きを確認
  2. 強さ:止めたいゾーンを先に決める(下りほど“入れにいかない”)
  3. 入り方:カップのどこから入れるか(エントリーポイント)を決める
  4. 向き:フェース向きと体の向きを揃える(打ち出しを揃える)
  5. 実行:小さく振って、インパクトで緩めない

向き(狙い方)がズレていると、いいラインでも縁に当たりやすくなります。

▶ アライメント(狙い方)の基本:ズレの原因と合わせ方


「強さ」の目安:入れたい気持ちより“蹴られない範囲”

強さは断言できる数値があるわけではありませんが、考え方はシンプルです。

  • フラット〜軽い上り:カップをかすめて止まるより、少し届く強さのほうが蹴られにくい
  • 下り:強くなるほど蹴られやすい。カップ内に届く程度を優先(入れにいきすぎない)
  • カップ周りが荒れている:弱い死に球は跳ねやすい。狙いを単純化して、緩めない

「速いグリーン」ほど、下りで強くなりやすいです。速さが不安な日は、まず距離感を合わせる方が早いです。

▶ 練習グリーンの使い方(スタート前10分)


「入り方(角度)」の話:最後の1mで“カップに入る形”が決まる

ラインが合っていても、最後の1mで曲がり方が変わると、カップの縁に当たりやすくなります。

  • 最後の1mだけ切れる → 薄く当たりやすい(縁に触れて蹴られ)
  • 最後の1mだけ真っすぐ → 曲げすぎると縁の上側に当たりやすい

傾斜読みの順番(上り下り→左右→カップ周り1m)は、別記事で型にしています。

▶ グリーン傾斜の読み方(順番で迷いを減らす)


「転がり(順回転)」が乱れると、縁に当たりやすくなる

蹴られるときに意外と多いのが、ラインより転がりの乱れです。

  • スキッド(滑り)が長い
  • 芯を外してヨレる
  • サイドスピン気味で入って縁で弾かれる

転がりを整える(順回転を増やす)と、縁に当たる確率が下がりやすくなります。

▶ パッティングの転がりを改善(順回転と打ち方)


「蹴られた直後」に効く修正(同じミスを繰り返さない)

蹴られたあとに「次どう直すか」が一番大事です。おすすめは“原因を1つに決めて修正”です。

  • 強く蹴られた(勢いよく外へ) → 次は1段階だけ弱く
  • 縁を薄くかすめて蹴られた → 最後の1mを見て入り口を厚く
  • 同じ側ばかり縁に当たる → 読みより先に向き(打ち出し)を修正

3パットが増えそうな日こそ、「入れる」より「次を簡単にする」が効きます。

▶ 3パットを減らすコツ(距離感×外し方)


練習グリーンで効くドリル3つ

ドリル1:1mゲート(打ち出しを揃える)

  • ボールの20〜30cm先にティーを2本刺し、ボール1個分+少しの幅でゲートを作る
  • ゲートを通して1mを打つ(入る/外れるより通るか

ドリル2:止めたいゾーン練習(強さを作る)

  • フラットで、カップの少し先に目印を置く(自分の感覚でOK)
  • 「入った/外れた」ではなく、止まった位置を評価する

ドリル3:カップ周り1mだけ4方向(入り方を変える)

  • カップから1mの円周上に4点作る(上/下/左右)
  • それぞれから、最後の入り方だけ意識して打つ

スタート前に短時間でやるなら、練習グリーン記事のメニューがそのまま使えます。

▶ 練習グリーンの使い方(スタート前10分)


よくある質問

カップに蹴られる(リップアウト)の一番多い原因は?

多いのは強さが少し強いことです。縁に当たったときのエネルギーが大きいほど、カップ内で収まりにくくなります。

強めに打てば曲がらないし、蹴られにくい?

曲がりは減りますが、強すぎると弾かれやすく、外したときの返しも難しくなります。狙いは“強め固定”ではなく、入れ頃の強さの範囲に収める方が安定します。

下りで蹴られることが多いです

下りはスピードが出やすく、蹴られやすい状況です。カップインより2パット設計に寄せ、カップ内に届く程度の強さと、返しが楽な外し方を優先してください。

同じ側に当たって蹴られます

読みより先に、打ち出し(フェース向き・体の向き)がズレていることが多いです。アライメントを整え、狙いを一点にして打ち出しを揃えると改善しやすいです。


今日から減らすためのポイント

  • 蹴られは「運」だけではなく、強さ・入り方・転がりのズレで起きやすい
  • ラウンド中は強さを先に決める(下りほど入れにいかない)
  • 最後の1mを別枠で見て、入り口(エントリーポイント)を作る
  • 練習では「入る」より、打ち出しと止まり方を揃える

関連記事(サイト内)