ゴルフのスコアを大きく左右するのが「パット数」。中でも、1ホールで3パット以上叩いてしまうと、せっかくのナイスショットが台無しになりかねません。
3パットを減らすことは、スコアアップへの近道とも言えます。
本記事では、パッティングの安定を図り、3パットを回避するための具体的なコツを紹介します。ロングパットで寄せきれずに苦しんでいる方や、短いパットで取りこぼしが多い方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 3パットが多い原因とは?
3パットが増えるのは、主に以下のような要因が考えられます。
- 距離感が合わず大きくオーバー・ショート
– ロングパットで強さを誤り、次のパットが長くなってしまう。 - 短いパットを外してしまう
– 1〜2m前後のパットが入らず、2パットでは終わらない。 - ラインの読み違い
– 芝目や傾斜を見誤り、カップを大きく外れてしまう。 - メンタル要因
– プレッシャーに負けて手先が動きすぎる、あるいは慎重になりすぎて打てない。
3パットを防ぐには、ロングパットの距離感とショートパットの安定が両輪で改善されることが不可欠です。
2. ロングパットで距離感を掴むコツ
ロングパットで1発目を寄せきれずに3パットに繋がるケースが多いため、距離感をしっかり習得することが大切です。
- 練習グリーンで当日の速さをチェック:
– ラウンド前に必ず練習グリーンで数球打ち、当日のグリーンスピードを掴む。
– ショート・ミドル・ロング距離をバランスよく練習。 - ストローク幅で距離をコントロール:
– パターは一定の振り幅によって距離を変えるのが基本。
– ヘッドスピードよりも振り幅重視で一定のリズムを保つ。 - 打つ強さのイメージ:
– “カップまで何m” という距離を体感的に捉え、どれくらいの強さが必要かイメージする。
– やや強めに打って、カップを1mほどオーバーするくらいの力感が理想。
3. ショートパットを確実に入れるために
3パットの原因の半分以上は、1〜2m程度のショートパットを外してしまうことにあります。
- 決まったルーティン:
– “ボールをマーク→素振り→構える→打つ” といった同じ動作を徹底。
– 無駄な時間をかけずにスムーズに打つと緊張が減る。 - ボールをしっかり見続ける:
– インパクト前に顔が上がりやすい人は、打った後2秒ほどはボールの場所を見るつもりで。 - 真っすぐ打つ練習:
– ショートパットはラインも大事だが、まずは真っすぐ転がせるかどうか。
– ゲートドリルやパターマットで真っすぐ打つ感覚を習得。
ショートパットはパットの練習でも優先度高で取り組み、確率を上げるとスコアは一気に良くなります。
4. ラインの読み方と芝目の意識
ラインの読み違いも3パットの大きな原因です。
- 傾斜を俯瞰で見る:
– ボールからカップを結ぶラインだけでなく、周囲の地形を広く見る。
– 自分の打つラインが傾斜の高い部分、低い部分、どちらにあるか把握。 - グリーンの色合いで芝目を確認:
– 芝が光って見える(順目)か、濃く見える(逆目)かで転がりに違いが出る。
– コーライグリーンなど芝目が強い場合は、順目で速く、逆目で重い。 - 距離が短いパットもラインに注意:
– 1m前後でも傾斜があれば影響が大きい。
– ショートパットも最低限のライン読みを行う。
5. 練習メニューで3パットを減らす
3パットをなくすためには、実際にコースでのプレーだけでなく、練習グリーンや自宅での練習が効果的。
- 距離感強化ドリル:
– 1m、3m、5m、10mなど距離別にパットし、いくつ連続で入れられるかまたは近づけられるかを挑戦。
– 距離ごとの振り幅を体に覚え込ませる。 - ゲートドリル:
– ボールの前にティーや小さなゲートを作り、その間を通すように打つ。
– 真っすぐ打ち出す感覚を養う。 - 1メートルパット連続ドリル:
– 短い距離でも緊張感が大きい。
– 連続で10回成功するまで繰り返すなど、成功体験を積む。 - カップ周りの傾斜を読む練習:
– いろいろな角度から打ってみて、どのくらい曲がるかを体感。
– 芝目や傾斜の影響を学べる。
6. ラウンドでの心構えとマナー
実際のラウンドで3パットを防ぐためには、以下の心構えも大切です。
- プレーファストを意識しつつ、丁寧なライン読み:
– 時間をかけすぎるのも問題だが、最低限ラインを読むことを怠らない。
– 同伴者に迷惑かけない範囲で落ち着いてチェック。 - 他人のパットを参考に:
– 自分と似たラインなら、同伴者の転がりを見て傾斜を推測。
– 芝目や速度を把握しやすい。 - 真剣にパッティングする:
– 2打目パットは「もう入るだろう」と油断しがち。
– 短いパットでも慎重にセットし、芯で打つ。 - ショートパットは逃げずに打つ:
– 弱く打ちすぎると方向ブレが顕著になる。
– 勇気を持ってしっかりカップを越える強さをキープ。
まとめ
3パットを減らすためには、ロングパットでの距離感向上と、ショートパットの高確率での成功という両面のアプローチが必要です。
- ロングパットでは距離感を大切にし、1打目を寄せる意識
- ショートパットではストロークを安定させ、確実に沈める
- ライン読み(傾斜や芝目)を意識し、過剰な力みや油断を排除
- 練習グリーンや自宅のパターマットで、距離感ドリルやゲートドリルを行う
- ラウンド中は焦らず、短いパットでも集中力を保つ
3パットを減らせば、スコアは大幅に改善します。ぜひ本記事のコツを取り入れ、安定したパッティングでスコアアップを実現しましょう!
よくある質問(FAQ)
Q1. 3パットを減らすには、長いパットと短いパット、どちらを重点的に練習すべき?
A.
どちらか一方ではなく、両方バランスよく練習することが大切です。
・ロングパットは距離感が肝心で、1打目を寄せる能力が上がれば3パットリスクが減ります。
・ショートパットは入れる確率がスコアに直結するので、確実に決められるよう繰り返し練習しましょう。
Q2. 芝目の強いグリーンで3パットが多発します。どう対処すればいい?
A.
芝目が強いグリーンでは順目と逆目で転がり具合が異なります。
– 順目:速くて曲がりが小さい
– 逆目:重くて曲がりが大きい
練習グリーンや他プレーヤーのパットを観察して、芝目の影響を把握し、強さ・ラインを微調整してみてください。
Q3. ショートパットで手首を使わない方がいいと言われますが、どのようにストロークすればいい?
A.
ショートパットでは手首を固定し、肩の回転(肩の揺さぶり)でクラブを振る「ペンデュラム式」が基本です。
手首をこねるとフェースの向きがブレ、方向性が失われやすいので注意しましょう。
Q4. コースでパット数を減らす以外に、アプローチで寄せる練習も必要?
A.
もちろんアプローチが寄るほど、パットの距離が短くなるため、3パットを防ぎやすくなります。
特に100ヤード以内の寄せワン能力を高めると、3パットのリスクが大幅に下がるでしょう。
Q5. 自宅でパット練習する際、どんな練習が効果的ですか?
A.
自宅用のパターマットを使ったり、ゲートドリルで真っすぐ打ち出す練習を行うのが効果的です。
目標物を置いて距離感を養う練習や、1m前後のショートパットを連続で入れるドリルもおすすめ。
短時間でも毎日続けるとスムーズに上達します。
3パットを減らすためには、ロングパットの距離感とショートパットの確実性、そしてライン読みとメンタルの落ち着きが重要なポイントとなります。
ぜひ本記事のアドバイスを活かして練習し、ラウンドで安定したパッティングを発揮できるように取り組んでみてください。スコアアップがぐっと近づいてきます!