ゼロトルク(Zero Torque, ZT)パターは、シャフト軸の延長線上にヘッド重心をできるだけ一致させる設計で、ストローク中のねじれ(トルク)を最小化し、フェース向きの再現性を高める最新トレンドです。近年はツアー選手の採用や大手の新ライン投入もあり、市場関心が急上昇しています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
目次
まず結論(30秒サマリー)
- 仕組み:シャフト軸がヘッド重心を指すように設計→回転モーメントを抑え、フェースをスクエアに戻しやすい。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
- メリット:ヘッドが揺れにくい/ライ角が安定/出球方向のバラつきが減りやすい。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
- 留意点:従来より前方シャフト傾きや独特の見え方が苦手な人も。最新モデルは違和感低減の工夫あり。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
- 向き不向き:「初速ブレ・フェース管理」で悩む人に合いやすい。距離感の“柔らかいタッチ”を重視する人は要試打。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
ゼロトルクの仕組み(なぜ曲がりにくい?)
一般的なパターは、シャフト軸の延長線とヘッド重心に距離があり、ストローク中に開閉トルクが生じやすい設計です。ZTは軸線と重心をほぼ一致させることで、そのトルク源を小さくし、方向の再現性を狙います(センター寄りの挿し位置や専用ホーゼルが鍵)。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
メリット/デメリット
メリット
- バックスイングでヘッドが揺れにくい(フェース/ライ角が安定)。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
- 再現性が高いストロークを作りやすい(始動〜インパクトでフェースが戻りやすい)。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
- 最新機種では従来形状に近い見え方を目指す工夫も進む。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
デメリット
- シャフトが斜めに見える等のアドレス違和感(個人差大)。:contentReference[oaicite:10]{index=10}
- ミスヒットにはシビアと感じる人も(距離感が“硬め”に出る評価)。:contentReference[oaicite:11]{index=11}
最新トレンド(2025)
- ツアーではZT系パターへのスイッチが話題化(例:有力選手の採用)。:contentReference[oaicite:12]{index=12}
- 従来の課題だった前方シャフト傾きの違和感を抑える新構造(重心前進・ウェイト配分)を各社が投入。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
- LAB Golfなどの先行ブランド解説・比較記事も増加。:contentReference[oaicite:14]{index=14}
合う人/合わない人
- 合う人:フェース管理が不安/引っかけ・押し出しの方向ブレが多い/直進性マレットが好き。:contentReference[oaicite:15]{index=15}
- 合わない可能性:アドレスの見え方の違和感に敏感/“ふわっと”した距離感の柔らかさを最重視。:contentReference[oaicite:16]{index=16}
打ち方・調整のコツ(初日から崩さない)
- アドレス:ハンドファーストが強くなり過ぎない位置で固定(モデル差あり)。
- テンポ:振り子より押し出す意識を少し。フェース向き優先でストローク短め。
- 距離感:最初の9Hは上り=+10〜15%、下り=-10%を仮ルールに微調整。
- ピンの扱い:下りはピンインでブレーキに使うのも一手(組で統一)。
選び方(試打チェックリスト)
- 見え方:アドレス違和感の有無(前方傾き・フェースの立ち/寝かせ)。新機構で違和感を抑えたモデルも要比較。:contentReference[oaicite:17]{index=17}
- 許容度:芯外したときの球速/方向の落ち方。
- 音・打感:硬すぎないか(距離感を作りやすいか)。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
- 長さ・グリップ:34→33inchや太グリップで安定するか。
- 芝想定:自分のホームコースの速さ・傾斜で試す(練習グリーンでOK)。
OK/NG早見表
| やること | OK/NG | 理由 |
|---|---|---|
| 方向ブレに悩む→ZTを試打 | OK | フェース向き再現性が得やすい |
| 見え方に違和感→最新機構のZTも比較 | OK | 前方傾きの違和感を抑えた機種あり |
| 距離感が硬い→インサート/ロフト/長さを調整 | OK | フィーリングを柔らかくできる |
| 違和感のまま“即本番” | NG | タッチが合わず3パット増の恐れ |
現場の60秒フロー(迷ったらこれ)
- 10秒:構えの見え方確認(違和感が小さいモデル候補を残す)。
- 15秒:3mのストレートで方向>距離を確認。
- 15秒:8〜10mで距離感を調整(硬さを把握)。
- 10秒:上り/下りの差をメモ。
- 10秒:当日はピンイン活用+“押し出す”短いストロークで。
よくある質問(FAQ)
- Q. ZTは誰でも合いますか?
- A. 合う人は多いですが、見え方と打感の好みが分かれます。必ず試打で確認しましょう。:contentReference[oaicite:19]{index=19}
- Q. 具体的な新機種の傾向は?
- A. 従来の課題(前方傾きの違和感)を抑えるため、重心前進やウェイト配分でセットアップの自然さを上げたモデルが登場しています。:contentReference[oaicite:20]{index=20}
- Q. ツアーで使っている例は?
- A. 2025年シーズンの採用例が複数報道されています(例:有力選手のZTモデルへの移行)。:contentReference[oaicite:21]{index=21}